孤読な日々

ライトノベルを愛するブログ

アニメ『無職転生』1~4話【リアルタイム感想ツイート群風感想】

 

 アニメ『無職転生』があまりに面白く、こうして1か月ぶりに筆を執らされました。

 

 「リアルタイム感想ツイート群」とは何ぞやという話ですが、Twitterで原作者や視聴者がアニメ放送と並行してよく実況・感想をつぶやいているあれです。造語です、多分。今回、2周目の視聴と同時にあれをする気分で、書いてみました。(この前書きはまだ違いますよ) 

 

 つまり、ブログ記事でありながら、まとまった文章ではなくツイートの気分くらいで書いて、そして読んでもらおうという試みです。

 

 因みに、2周目を視聴しつつ書いているといっても、毎話、以降の話のネタバレになるようなことは書かないので、ご安心を。

 最新話まで視聴済みの方はもちろん、途中までしか見てないという方もそこまで読んでくれればうれしいですし、未視聴の方、2周目を見ようという方が都度読みに来てくれたりしたら(そんな七面倒くさいことはしないか)最高にうれしいですね。

 

 

 

 

第1話 無職転生

 ・まず注目は窓ガラス。クラウンガラスという14世紀に発明されたものだそう。(調べた)

 中世ヨーロッパ的世界観のファンタジーというのは、中世ヨーロッパではないのだから「当時の技術で○○があるのはおかしい」といった非難はお門違いだと思うけれど、逆に細部の再現にまで気が配られているのが感じられればそれはただただ凄いなと思わされる。

 

・視聴者視点では分かっていることだけれど、

 ガス・電気なし、剣の素振りをしていて現代らしくない印象 → ヒーリング →「ここは地球ではない、別の世界だ。剣と魔法の世界だ」→ 空飛ぶウサギのような明らかな異世界の生き物へズームイン

 この流れの、ルディとともに「ここは異世界」だと再認識するようなワクワク感が好き。

 

・体内での魔力の移動のような、概念的なことの可視化がすごく良いし、効果音も相まって魔法の描写への本気を感じる。

 

・「使えば使うだけ(後略)」が視覚的にも時間経過と水の玉の数で表現されてるの好き。

 

・詠唱の仕組みについての思案を見ていて思ったのだけれど、実際に口にしているわけではない内心のセリフも、前世の男が別のCVとして存在しているおかげで語りすぎてる感が出ず自然になっている気がする。

 

・予期せぬ規模の魔法を使ってしまうの、お約束だけどやっぱり好き。

 

・馬車から降りたロキシーが腰をたたく描写。ナレーションからの完璧なタイミングで映し明かされるロキシーの顔。そして、駄々洩れる本音。

 

・正直下ネタがきついのは確かにそうだと思うけど、詠唱を端折ってしまうというわざとらしくないわざとな描写を生み出す下ネタが良い。

 

 ・大局での面白さに至るまでにも定期的に即時的な面白さをくれると大変助かるわけだけど、気持ち悪いそれも気持ち悪くないそれもめちゃくちゃ巧い。

 

・クサイ自覚があるけど、本気で生きていく力を少し分けてもらえている気がする。

 

 

第2話 師匠

・夜の座学でのこのノート的何か、蝋板というそう。(中世ヨーロッパの実態botさんのツイートで知りました)そして尖筆の反対側のヘラで削って消せるのだとか。芸が細かい。

 

・しこしこ言うな。

 

・外界が怖いルディと飛び出してほしいロキシー。無言の問答。

 

・手を突き出し、念じ、何も起こせない。無言のシーンなのに無言のシーンだからより辛い。そういえば、これが初めてルディ視点から離れたシーンだろうか。

 

・誕生日を毎年は祝わないだとか、初級魔術を使えるようになった生徒に杖を送るだとか、この世界ではない慣習を見せつけられると、異世界の雰囲気が香って好き。

 

・前世の話、前世の男のビジュアルもあって見ていて気持ちのいいものではないけどやはり好きだよ。これがなきゃ「本気」という言葉が真に「本気」にならない。

 

ロキシーの温かさと、前世とのある種の決別のようなものを感じる良いシーンなのに、「これはまさか、葡萄踏み!?」とか思って都度調べてしまう。

 

・「たった2年で村に馴染んでいる。髪のことで偏見もあっただろうに」の師匠はやはり師匠という感じ。

 

・長文の詠唱が始まり、風は荒れ始め、音楽とともに高まり続ける予感の中の、「嗚呼雨よ」の詠唱文の一節があまりに好きなセンスだし、ロキシーは実力もやはり師匠で良いんだと納得させてくれる。

 

・ルディのキュムロニンバスの後の会話、互いに互いの力を分かっていてこの時のことをしっかりと考え、各々真摯に向き合ってきたのだろうなとまで感じさせられる。

 

・躊躇うなロキシー、やめるなロキシー、撫でていいんだ。まごうことなく君は立派な師匠なのだから。

 そして、音楽、朝日、滲む涙。完璧が過ぎる。

 

 

第3話 友達

 ・エルフ、ハーフエルフは異世界ファンタジーのロマン。

 

・「僕たちは今日から友達さ」はだいぶ前世の男からルーデウス・グレイラッドに変化してきた感がある。なお、直後の内心……といった感じではあるが。

 

パウロも父親として焦ってるんだよな。

 

・これは断じて批判ではないしこのシーンが嫌いというわけでもないと思う。ただ、このシーンが今のところ一番きつい。主人公が理不尽に正義を振りかざすカタルシス的展開だけれど、その相手がパウロというこれまで視聴者が悪印象を持ってこなかった人間だからかな。

 

・キービジュにもなってた麦(の類の)畑の解放感最高に好き。

 

・雨が降り出して本どうするんだろう?と思ったら服の中に入れて守ってる。地味に共感ポイント。ほんの一瞬のカットだけど芸が細かい。

 

・「隙ありっ」のやると思った感は異常。出会いのシーンからこれ勘違いしてるパターンだと思わされるのと合わせて、こういう丁寧な振りが快適な視聴につながっているのだろうか。

 

・今度の叱責というかはパウロが父親しててなんとなしに嬉しくなってしまう。勘違いに気づかず勘違いしているが。

 

・対異性の振る舞いをにやつきながら教授する時が、一番パウロが父親してる時かもしれない。結局ルディはうまくできていないし、それとは無関係にシルフィは歩み寄ってくれただろうけども。

 

 

第4話 緊急家族会議

・初手からぶっこんでくる。

 

・この件について何を言えばいいかわからないから話を逸らすと、家の中で蠟燭で明かりをとっているこのオレンジがかった色味が好き。

 

・これ3話で始め言い訳を聞いてもらえなかった分、ゼニスを誘導しつつやり返してたりする? 深読みしすぎか、陰湿だし。

 

・酷

 

・「むしろ今までよく耐えたと思う」の是非

 

・ルディの行動、良くも悪くも悪くも年不相応だから、そりゃそう思うよなという話ではある。1話でもかなり表情に出てた。

 ゼニスもそう思いそうなものだけれど、やはりメイドに任せる部分が大きいからだろうか。メイドという職の何たるかはよく知らないのだが。

 

・ろくでもねぇ父親とろくでもねぇ息子の話。

 

・今更気づいたけど、この4話を語るにはあまりに人世経験が足りない。パウロとゼニス、リーリャに関しても、ルディとシルフィに関しても。

 

・「ちょっと魔法ができるからといって(後略)」がラノベ的に少々鼻につく言い回しなわけだが、過小評価してるわけじゃないんだろな、多分……。パウロは強い。

 

・2話の時点で後々のラノア魔法大学編を匂わせ、今回で、次回からラノア魔法大学編が始まるのかなと思わせてからのこの展開。つくづく巧いよな、やっぱり。

 

 

 

  以上、1~4話の感想でした。この新たな試み、特に1~4話は放送から時間が経っていてどのシーンを指しているか分かりづらかったかもしれません。

 しかし、それでも、そうでなくとも、最後まで読んでくださったあなたに最大限の感謝を。

 それではまた。