孤読な日々

ライトノベルを愛するブログ

このラノ2021に投票しました。勝手に10位までも決めました。という話

このライトノベルがすごい!2021』に投票しました!

 昨年までは10作品選べた所が5作品に減って、悩んで悩んで今日まで引っ張ってしまった……。

 

 新作にのみ投票すると言うような縛りはしていないのですが、長編シリーズでも対象期間(2019.9.1〜2020.8.31)に発売された新刊の面白さのみを考慮するよう心がけて選出しました。

 

 作品・シリーズランキング

  1位 『継母の連れ子が元カノだった』

著:紙城境介/イラスト:たかやKi

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 何と言ってもこの作品。特に4巻が凄まじかった。

 例えば、好きなライトノベルは何かと訊かれれば大いに悩むが、好きな見開き2ページはどこかと訊かれれば(そんな局所的な質問はない)、迷うことなくこの4巻にあった2ページを答える。

 テンポよく短文の続く臨場感、特殊な挿絵の置き方、何から何まで完璧。勿論シリーズを通して面白いのだが、この2ページのためだけですら4冊を読む価値があると思う。

 

  2位 『Unnamed Memory』

著:古宮九時/イラスト:chibi

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 今最も続刊を心待ちにしている作品が、この『Unnamed Memory』。

 どんでん返しと書かれた帯を嫌うミステリー好きのように、少しのネタバレも嫌う人もいるかもしれないが赦してほしい。  

 Act.1,2の2編で構成されるこの物語のAct1を締めくくった3巻は、端的に言ってしまえば辛い。心を抉られる。しかし、だからこそ、この先忘れることのないだろう名作であり、最高に好き。

 ひとまず、3巻まで読んでみてほしい。そうすれば、翌日には4巻を買っているから。

 

  3位 『妹さえいればいい。

著:平坂読/イラスト:カントク

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   この一年間で、最も熱いメッセージをこの作品から受け取った。主人公羽島伊月の言葉を何度も何度も読み返しては、心が昂ぶる。

 完結は本当に寂しいが、最終巻を読めば分かる。妹さえは人生。

 

  4位 『スパイ教室』

著:竹町/イラスト:トマリ

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 このライトノベルがすごい!と思った作品。

 読者を騙す演出が面白く、セリフの魅せ方が巧く、キャラクターも多彩というこのすごい作品が新人賞発というのもまたすごい。

 未読の方は、是非どこかでネタバレを読んだりせずに読んでほしい。 

 

  5位 『さよなら異世界、またきて明日』

著:風見鶏/イラスト:にもし

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 滅びゆく世界での2人の旅。もうこれを聞いた時点で好きでしょう、と。この世界観、雰囲気が何よりも魅力的。

 2人が食事を共にする。行く先々で出会う人々と物語が生まれる。悪役は1人もおらず、激しい展開もない。しかし、この穏やかさが終始心地いい。

 

 

 勝手に10位まで決めましたという話

 5作品に絞るというのが難しくて、10作品あれば……と無い物ねだりして、悩み続けてきた訳ですよ。ならば、勝手に決めてしまえばいい、と。

 勿論このラノの投票には微塵も影響しないし、自己満足に過ぎないことはわかっている。でも、語りたいんだ。語らせてくれ。

 

  6位 『現実でラブコメできないとだれが決めた?』

著:初鹿野創/イラスト:椎名くろ

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 現実では、ラブコメはやってこない。ならば、自分で作ってしまうしかないという発想の主人公からして面白い。

 そして、表紙を飾るヒロイン。7番さんとも呼ばれる彼女は、初めはなるほど7番さんであるが(失礼が過ぎる)、読み終えてみれば彼女が一番。

 物語のクライマックスの「ラブコメ的解決」も、最高に面白いので是非是非読んでほしい。

 

  7位 『千歳くんはラムネ瓶のなか』

著:裕夢/イラスト:raemz

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 エモくて熱い青春ラブコメ

 巻を重ねるごとに面白さが加速していき、3巻では夢を追うことを躊躇う人の背を押す最高に熱いメッセージと、主人公とヒロインとのどこか気取った会話がエモかった。

 4巻はこのラノ2021対象外で未読だが、例えばあと1ヶ月刊行が早かったら、投票内容も変わったかもしれない。

 

  8位 『異修羅』

著:珪素/イラスト:クレタ

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 とにかく修羅が、異修羅構文が格好いい作品。修羅と修羅、最強と最強がぶつかりあえば、それは熱い戦闘が生まれるだろうというこの浪漫。

 異修羅構文については、読んでもらわなければこの魅力は伝えられないと思う。未読の方には、カクヨムで2話だけでも読んでみてほしい。(※試し読みでは構文に辿り着かない)

 

   9位 『Re:ゼロから始める異世界生活

著:長月逹平/イラスト:大塚真一郎

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 言わずと知れた名作。1章1章で綺麗に纏まる性質上、対象期間内に刊行されている6章の最高潮は、まだ先であるゆえのこの位置付け。

 しかしその中でも、リゼロ世界の過去に迫り、ユリウス・ユークリウスを掘り下げ、スバルにも苦難が降りかかりと、安定の面白さ。

 

  10位 『灰と幻想のグリムガル

著:十文字青/イラスト:白井鋭利

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 いよいよ終章、ENDGAME編に突入し、一変した表紙もすごく好き。

 主人公ハルヒロ達のままならない生き様が描かれ、矛盾した表現のようだが、リアルなファンタジー作品。いよいよグリムガルという世界の謎に踏み入り出して、続刊も期待している。

 

 

以上、投票作5作+勝手に選んだ5作でした!

ここまでお読みくださった皆様、ありがとうございます! それではこの辺で。